ピアノの音階 · 和声的短音階
和声的短音階
(ハーモニック・マイナー)
自然短音階の7番目の音を、半音だけ上げた音階です。それでその調のVのコードがメジャーになり、主和音へ強く引き寄せます。代わりに、1音半の広い跳躍が生まれ、それがこの音階のまぎれもない響きになりました。調を選んで聴いてみましょう。
伴奏をスタートして、パソコンのキー A S D F G H J K Lを弾いてみましょう。キーを1つ進むごとに音階の次の音になるので、どう弾いても外れません。光っている鍵盤をクリックしてもOK。伴奏をスタートして、光っている鍵盤をタップ。どれも音階の音なので、どう弾いても外れません。
音:1 2 ♭3 4 5 ♭6 7
イ短調の和声的短音階はラ シ ド レ ミ ファ ソ♯。イ短調の音階のソを、ソ♯に上げたものです。ホ短調ならミ ファ♯ ソ ラ シ ド レ♯。間隔は全音 – 半音 – 全音 – 全音 – 半音 – 全音半 – 半音。
上がった7番目の音は、ツールで光っています。その下のすき間に注目してください。♭6から7まで半音3つぶん、1音半(イ短調ならファからソ♯)。この広さの増2度は、長音階にも自然短音階にもありません。これがこの音階の響きを決めています。
生まれた理由:Vのコード
自然短音階では、5番目の音の上のコードはマイナーです。イ短調ならミ・ソ・シ。これでは、家へ帰る力が弱いのです。ソをソ♯に上げると、そのコードはEメジャー(ミ・ソ♯・シ)、上にレを乗せればE7になります。ソ♯はラの半音下にいて、ラへ寄りかかります。短調のクラシックの曲の終わりで、ほとんど必ず聴こえる引力です。ハーモニーのための音階なので、「和声的」短音階と呼ばれます。ツールの伴奏は i – iv – V7 – i で、それを聴かせます。
このサイトの短調のページには、どれもそのメジャーのVが、追加のコードとして載っています。イ短調のコードを見てみましょう。
すべての調の和声的短音階
| 音階 | 音 |
|---|---|
| ハ短調の和声的短音階 | ド レ ミ♭ ファ ソ ラ♭ シ C D E♭ F G A♭ B |
| 嬰ハ短調の和声的短音階 | ド♯ レ♯ ミ ファ♯ ソ♯ ラ シ♯ C♯ D♯ E F♯ G♯ A B♯ |
| ニ短調の和声的短音階 | レ ミ ファ ソ ラ シ♭ ド♯ D E F G A B♭ C♯ |
| 変ホ短調の和声的短音階 | ミ♭ ファ ソ♭ ラ♭ シ♭ ド♭ レ E♭ F G♭ A♭ B♭ C♭ D |
| ホ短調の和声的短音階 | ミ ファ♯ ソ ラ シ ド レ♯ E F♯ G A B C D♯ |
| ヘ短調の和声的短音階 | ファ ソ ラ♭ シ♭ ド レ♭ ミ F G A♭ B♭ C D♭ E |
| 嬰ヘ短調の和声的短音階 | ファ♯ ソ♯ ラ シ ド♯ レ ミ♯ F♯ G♯ A B C♯ D E♯ |
| ト短調の和声的短音階 | ソ ラ シ♭ ド レ ミ♭ ファ♯ G A B♭ C D E♭ F♯ |
| 嬰ト短調の和声的短音階 | ソ♯ ラ♯ シ ド♯ レ♯ ミ ファ𝄪 G♯ A♯ B C♯ D♯ E F𝄪 |
| イ短調の和声的短音階 | ラ シ ド レ ミ ファ ソ♯ A B C D E F G♯ |
| 変ロ短調の和声的短音階 | シ♭ ド レ♭ ミ♭ ファ ソ♭ ラ B♭ C D♭ E♭ F G♭ A |
| ロ短調の和声的短音階 | シ ド♯ レ ミ ファ♯ ソ ラ♯ B C♯ D E F♯ G A♯ |
指使い
同じ調の自然短音階と同じ指使いで弾けます。7番目が上がっても、どの指で弾くかは変わりません。イ短調なら、右手は上がるとき1 2 3 1 2 3 4 5、左手は5 4 3 2 1 3 2 1。
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よくある質問
イ短調の和声的短音階の音は?
ラ シ ド レ ミ ファ ソ♯(A B C D E F G♯)。イ短調の自然短音階のソを、ソ♯に上げたものです。
和声的短音階の公式は?
1・2・♭3・4・5・♭6・7。自然短音階の7番目を半音上げたものです。間隔は全・半・全・全・半・全半(増2度)・半。
なぜ7番目の音を上げるの?
Vのコードをメジャーにするためです。イ短調の自然短音階では、Vはミ・ソ・シのEマイナー。ソをソ♯にするとミ・ソ♯・シのEメジャーになり、ソ♯がラの半音下から強く主音へ引き寄せます。和声(ハーモニー)のために生まれたので「和声的」短音階です。
和声的短音階と旋律的短音階の違いは?
和声的短音階は7番目だけを上げ、上がるときも下がるときも同じです。旋律的短音階は、和声的短音階の広い跳躍をなめらかにするため、上がるときに6番目と7番目を上げ、クラシックでは下がるときに元に戻します。
和声的短音階はどこで聴ける?
短調のクラシック音楽では、ほとんどの終止のVのコードで聴こえます。5番目の音から始めた旋法(フリジアン・ドミナント)は、フラメンコやクレズマー、中東の音楽の響きです。