やさしいピアノ曲 · 教本の順番
ピアノ教本の順番:
バイエルからソナタまで
日本のピアノ教室で長く受け継がれてきた道のり、導入 → ブルグミュラー → ソナチネ → ソナタ。それぞれの段階で何が身につき、どの練習曲をいっしょに使い、どんな曲が弾けるのか。チェックをつけると、今のあなたの段階と、次の一歩がわかります。
今、弾けるものにチェックを
5つの段階
段階をタップすると、身につくこと、いっしょに使う本、そしてその段階の曲が開きます。▶で冒頭を聴けます。目安の期間は、子どもが週1回レッスンに通う場合のよくある例で、人によって大きく違います。
身につくこと:鍵盤の場所、5本の指、両手で弾くこと、ト音記号とヘ音記号の楽譜。ここでピアノの基礎ができます。
いっしょに使う本:ハノンはまだ不要。音階と、短い耳の練習で十分です。
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身につくこと:1曲ごとにひとつの技術(レガート、重音、3連符、スタッカート、装飾音)と、題名のついた音楽の表現。練習曲なのに、どれも小さな作品です。
いっしょに使う本:ツェルニー100番練習曲(作品139)、ハノン、バッハ「アンナ・マクダレーナのための音楽帳」(メヌエットなど)。
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身につくこと:ソナタ形式(提示部・展開部・再現部)という、クラシックの大きな形。速い音階とアルペジオ、そして古典派らしい、粒のそろった明るい音。
いっしょに使う本:ツェルニー30番練習曲(作品849)、バッハ「インヴェンション」(2声)、ブルグミュラー「18の練習曲」作品109。
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身につくこと:本格的なソナタ。長い曲を組み立てる力、強弱の幅、ペダル、そして作曲家ごとの様式の違い。
いっしょに使う本:ツェルニー40番練習曲(作品299)、バッハ「シンフォニア」(3声)、そして「平均律クラヴィーア曲集」。
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身につくこと:ロマン派と近代の名曲。ここまで来れば、弾きたい曲が次の教材です。
いっしょに使う本:ツェルニー50番(作品740)、ショパンの練習曲、バッハ「平均律」。
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並行して使う練習曲
| 段階 | ツェルニー | バッハ | 指の練習 |
|---|---|---|---|
| 導入 | — | — | 5本指の練習、音階 |
| ブルグミュラー | 100番(作品139) | アンナ・マクダレーナのための音楽帳 | ハノン |
| ソナチネ | 30番(作品849) | インヴェンション(2声) | ハノン、音階とアルペジオ |
| ソナタ | 40番(作品299) | シンフォニア(3声) | すべての調の音階 |
| その先へ | 50番(作品740) | 平均律クラヴィーア曲集 | ショパンの練習曲 |
教本の作曲家たち
- フェルディナント・バイエル(1803〜1863):ドイツの作曲家。「ピアノ奏法入門書」作品101は、明治時代に日本に伝わり、長く導入教本の代名詞でした。
- ヨハン・フリードリヒ・ブルグミュラー(1806〜1874):ドイツ生まれ、パリで活躍。25の練習曲は、練習曲なのに1曲1曲が小さな作品です。
- カール・ツェルニー(1791〜1857):ベートーヴェンの弟子で、リストの先生。指の技術を段階的に鍛える、膨大な練習曲を残しました。
- シャルル=ルイ・ハノン(1819〜1900):フランスの教育者。指の独立のための「ハノン」は、今も世界中のウォームアップです。
- ムツィオ・クレメンティ(1752〜1832):ソナチネ作品36は、ソナチネアルバムの入り口です。
大人が独学で進むなら
この順番は、子どもが何年もかけて基礎を積むための道です。大人は、全部をこなす必要はありません。弾きたい曲を決めて、そのために必要な技術を、この表から拾っていきましょう。たとえば「エリーゼのために」が目標なら、ブルグミュラーの前半とツェルニー100番くらいの指が目安です。詳しくは大人のピアノ独学ガイドへ。
どの段階でも、弾いた演奏を聴いてほしい? Ivoryはあなたの演奏を聴いて、どこがずれているかを教えてくれるピアノの先生アプリです。抜けた音、遅れて入る手、そろわない和音。気づいたことを伝えたうえで、正しい弾き方を実際に聴かせてくれます。
よくある質問
ピアノ教本の順番は?
日本のピアノ教室の定番は、導入教本(バイエルなど)→ ブルグミュラー25の練習曲 → ソナチネアルバム → ソナタアルバムです。並行して、ツェルニー(100番 → 30番 → 40番)、ハノン、バッハ(アンナ・マクダレーナのための音楽帳 → インヴェンション → シンフォニア → 平均律)を使います。
バイエルは必要?
必ずしも必要ではありません。バイエルは明治時代から日本で使われてきた定番ですが、ヘ音記号が出てくるのが遅いなどの理由で、今はカラフルな別の導入教本から始める教室も多くなっています。大切なのは、両手で弾けて、2つの音部記号の楽譜が読めるようになることです。
ツェルニーはいつから?
ツェルニー100番練習曲(作品139)は、ブルグミュラーと同じころから並行して使うのが一般的です。30番(作品849)はソナチネのころ、40番(作品299)はソナタのころ。
ハノンは何のため?
シャルル=ルイ・ハノンの「60の練習曲によるヴィルトゥオーゾ・ピアニスト」(1873年)は、5本の指を均等に、独立して動かすための指の体操です。曲ではないので、毎日少しずつ、ウォームアップとして。
ソナチネは何年目から?
子どものレッスンでは、始めて3〜5年目ごろに入ることが多いですが、人によって大きく違います。ブルグミュラーの後半が弾けるようになったら、ソナチネに進む目安です。
大人も同じ順番で進むべき?
大人は、全部を順番にこなす必要はありません。好きな曲を弾くための力を、必要なところから。大人のピアノ独学ガイドも見てみてください。